Springer reviews<br> 細胞核のダイナミクス

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細胞核のダイナミクス

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  • サイズ B5判/ページ数 206p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784431710677
  • NDC分類 463.4
  • Cコード C3045

出版社内容情報

《内容》 核をもたない多細胞生物が存在しないことからわかるように,生物は細胞のなかに核を獲得することにより単細胞から進化し,高次な生命機能を営む高等多細胞生物まで多様な生物が生まれていったと思われる.これは,真核生物の核が巨大なゲノムを安定に保持し正確に複製するとともに,同じゲノム情報から機能の異なる分化細胞をつくりだすしくみを兼ね備えているためである.このしくみは核という複雑な高次構造体の構造とその構築原理に密接に関連している.
近年,さまざまな生物のゲノム配列が解読されるとともに,プロテオミクス技術の進歩により,核内の構造体を構成する分子構築が包括的に理解されるようになってきた.また,これとは独立した形で分子イメージング技術が大きな進展をみせ,生きた細胞のなかでの分子動態の解析や分子間相互作用の様式が可視化できるようになってきたが,核にかかわる研究分野ではその技術をいち早く取り入れてきた.つまり,これまで蓄積されてきたゲノム情報を基盤として,従来の生化学的,分子細胞生物学的,分子遺伝学的研究に,プロテオミクス的手法,分子イメージング技術を組み合わせることにより,核の機能的動態を三次元構造のなかで時間軸に沿った形でダイナミックに理解することが可能となり,つぎつぎと新しい概念が生まれつつある.
ポストゲノム時代を迎え爆発的に研究が進む,核のダイナミックな機能構築に焦点を当てる待望のレビュー集.核機能の研究者だけでなく,細胞生物学全般にかかわる研究者はみな必読.    

《目次》
I.核ダイナミクスを可視化する
1.核内ゲノムのナノスケールイメージングによる解析
2.染色体DNAの分子イメージング
3.転写の分子イメージング
4.セントロメアとテロメアの分子イメージング
5.核膜を構築する分子のダイナミクス
II.核ダイナミクスを再現する
1.ヌクレオソームの再構成
2.クロマチンのリモデリングと動的変化
3.再構成核による細胞周期の解析
4.再構成核による核膜の再構築機構の解析
5.再構成核におけるDNA複製の解析
III.核ダイナミクスを分子解剖する
1.細胞核内ドメインとエピジェネティクス
2.生殖系列細胞のリプログラミング
3.核小体構造構築のダイナミズム
4.セントロメア複合体の分子構築とその機能ダイナミクス
5.高等脊椎動物のセントロメアタンパク質の集合と機能発現
6.テロメアと染色体の維持機構
7.核マトリックスのダイナミズム子
8.核内アクチンファミリーの分子機能
9.核膜の分子と機能
10.核膜孔複合体の分子構築とダイナミクス

内容説明

プロテオミクスと分子イメージングを組み合せることで、細胞核の機能的動態を三次元構造のなかで理解することが可能となった。時々刻々と変化する細胞核中で個々の素過程はどのように制御されているのか、細胞核のダイナミックな機能構築に焦点を当てる待望のレビュー集。

目次

1核ダイナミクスを可視化する(核内ゲノムのナノスケールイメージングによる解析;染色体DNAの分子イメージング;転写の分子イメージング ほか)
2 核ダイナミクスを再現する(ヌクレオソームの再構成;クロマチンのリモデリングと動的変化;再構成核による細胞周期の解析 ほか)
3 核ダイナミクスを分子解剖する(細胞核内ドメインとエピジェネティクス;生殖系列細胞のリプログラミング;核小体構造構築のダイナミズム ほか)

著者等紹介

竹安邦夫[タケヤスクニオ]
京都大学大学院生命科学研究科

米田悦啓[ヨネダヨシヒロ]
大阪大学大学院生命機能研究科
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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