楕円曲線論概説〈下〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 345p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784431709886
  • NDC分類 412.4
  • Cコード C3041

内容説明

楕円曲線論は、フェルマー予想解決に重要な役割を果たした志村‐谷山予想など、最新の整数論と深い関連があり、またICカードへの組込みなど楕円曲線暗号が実用化されるにつれ、応用の立場からも活発に研究が進められている。本書は、楕円曲線論に関する優れたテキスト『楕円曲線論入門』(J.テイトとの共著)で定評のあるJ.H.シルヴァーマンによる好著で、さらに詳しく学びたい読者のために、より進んだトピックを提供することをねらいとしている。この邦訳版では上・下巻の分冊とし、下巻では楕円曲面、N´eronモデル、の各章を収録した。20世紀のはじめ、高木貞治らにより類体論が発展した。本書で扱われているトピックの一つ、虚数乗法は、この類体論の特殊化である。類体論でできたことを、より次元の高いところへ抽象化するのではなく、楕円曲線という数学的には具体的な対象をもとにして「精密化」しようとしている点に本書の特徴がある。また、例を豊富に使って直感的にわかりやすい説明がなされており、練習問題・参考文献も多数集められている。

目次

楕円曲面(関数体上の楕円曲線;弱Mordell‐Weil定理;楕円曲面 ほか)
N´eronモデル(群多様体;スキームとSスキーム;群スキーム ほか)
いくつかの役に立つ表(ベルヌーイ数とζ(2k)
Δ(τ)とj(τ)のFourier係数
虚数乗法をもつQ上の楕円曲線)

最近チェックした商品