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ヒト型モデル動物

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  • サイズ B5判/ページ数 221p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784431709794
  • NDC分類 490.76
  • Cコード C3045

出版社内容情報

《内容》 ヒトに特異的な免疫反応様式や薬物代謝様式をもつ実験動物,ヒトと類似の反応様式をもって同等な病態を惹起する実験動物を「ヒト型モデル」とよぶ.  医薬品などに起因する種々の薬物障害のなかには,実験動物とヒトとの生物学的差異そのものに基づくものが少なくなかった.医薬品のなかにはヒトに特異的な代謝様式をもつものがあり,さらに,医薬品候補物質のなかにはヒトにのみ作用の予想されるものも登場しつつある.ヒト特異的に感染をひき起こすウイルス疾患の研究にもヒト型モデルは画期的な役割をはたしている.ヒト組織と等価値に近い反応性をもち,ヒト組織を拒絶することなく,しかも免疫能が維持されているようなモデル動物は,免疫賦活療法を支援する新しい研究ツールとなる.がん研究においても,よりヒトに近い病態の理解と治療への展望を導き出す点で計りしれないものがある.実験動物における生体反応から外挿してヒトでのそれを推論することの困難さが明らかになるなか,「ヒト型モデル」への期待は高まり,しかも,その夢のような課題にも現実味を帯びた可能性がみえてきた.
ヒト型モデル動物について,その基礎から研究の現状までをわかりやすく解説する待望のレビュー集.発生工学の研究者,がん,免疫,老化,感染症などの研究者はみな必読.    

《目次》
第I部 ヒト型代謝酵素発現モデル
第II部 ヒトウイルス感染モデル
第III部 感染・免疫モデル
第IV部 加齢モデル
第V部 発がんモデル(1) -種々の機能遺伝子の変異モデル-
第VI部 発がんモデル(2) -種々の修復遺伝子の欠失モデル-
第VII部 種々の新しいヒト型モデル

内容説明

ヒトにだけ感染するウイルスがある。ヒトに特異的な薬物反応がある。ヒトと同じ反応を示すよう遺伝的に改変したヒト型モデル動物は、疾病メカニズムの解明や新規医薬品の開発に必須のツールとなりつつある。ヒト型モデル動物研究の現状をわかりやすく紹介した待望のレビュー集。

目次

ヒト型代謝酵素発現モデル
ヒトウイルス感染モデル
感染・免疫モデル
加齢モデル
発がんモデル(種々の機能遺伝子の変異モデル;種々の修復遺伝子の欠失モデル)
種々の新しいヒト型モデルマウス

著者等紹介

井上達[イノウエトオル]
国立医薬品食品衛生研究所

野田哲生[ノダテツオ]
東北大学大学院医学系研究科

野本明男[ノモトアキオ]
東京大学大学院医学系研究科
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