内容説明
本書は、細胞内物質輸送の問題を、機能分子と細胞装置のダイナミックな挙動という観点からとらえ、その全貌を浮かび上がらせることを狙いとした。世界の最先端で活躍するわが国の第一線の研究者に筆を執っていただき、専門家以外にもわかりやすい解説と同時に、細胞内輸送機構に遺伝子レベル、分子レベルで迫る優れた研究を紹介していただいた。細胞内物質輸送のすべてをまとめた待望のレビュー集。
目次
１ 核‐細胞質間分子トラフィック（核タンパク質輸送の分子メカニズム；核タンパク質輸送とＲａｎ；転写因子による細胞質‐核間分子コミュニケーション ほか）
２ オルガネラへのターゲティングと膜透過（ミトコンドリアへの輸送；葉緑体への輸送；ペルオキシソームの生合成とその障害 ほか）
３ 小胞輸送（小胞輸送の分子機構；分泌経路と細胞極性；エンドサイトーシスとクラスリン被覆小胞 ほか）
