出版社内容情報
《内容》 毛についての生理学や病理学における研究、特に成長についての臨床的研究は、医科学におけるほかの分野に比較して非常に少ないものの、近年では若年層における脱毛症への関心が高まりつつある。 本書は、男性脱毛症に関する基礎的研究に始まり、毛の再生中枢が皮脂腺峡鞘部に存在するという革新的な仮説に基づいて男性脱毛症の原因と治療が見直されており、更にこの主題についてのより深い考察にまで言及している。 本書は英語版 Androgenetic Alopetia の翻訳版であると共に、最新のデータを検証した内容になっている。 《目次》 1. 皮膚・毛包の構造 2. 厚切り標本の作製法 3. 人間の毛の新生と再生 4. 毛の着色 5. 毛包における血管系 6. 毛の発生と成長:その原因的要素 7. 毛の再生 8. 皮下組織削除術後の毛の再生 9. 抜毛後の再生10. 毛包の電気脱毛後の再生11. 頭毛の再生12. マウスにおける抗癌剤使用後の再生, 特に上皮,間葉細胞相互関係について13. 毛周期に関する新しい概念(皮脂腺説)14. 毛包における他の重要な因子15. 分泌器官によるホルモンの分類16. 毛包に影響する神経性また他の因子17. 男性型脱毛症18. 男性型脱毛症の病因的要素19. 男性型脱毛症における皮脂腺説20. 男性型脱毛症における組織学的所見21. 進行性男性型脱毛症の発症機転22. 鑑別診断(男性型脱毛症以外の脱毛症のタイプ)23. 男性型脱毛症と食事との関係24. 脱毛症予防のための一般的方法25. 男性型脱毛症の療法26. 男性型脱毛症の治療に対する薬剤27. 薬品,化粧品業界において産生された他の製品28. 酸化物質による男性型脱毛症の治療29. 男性型脱毛症の手術的療法30. 人工毛移植31. 他の解決法(かつら)32. 頭部外科における線状瘢痕の形成機構:その予防策