内容説明
物性理論から宇宙論・原子核物理まで、幅広い分野からの実例から熱統計物理学の全容を見通す。物理学者の実際の研究の方法に即し、まず鍵となる重要な実験結果から出発して理論の枠組を構築し、基本的な方程式を定式化した後に新しい現象を調べてゆく。丁寧な記述・豊富な図解・さまざまな重要な例と問題によって読者の理解がさらに深まる。
目次
第1部 熱力学(平衡状態と状態量;熱力学法則 ほか)
第2部 統計力学(微視的な状態の数とエントロピー;アンサンブル理論とミクロカノニカルアンサンブル ほか)
第3部 量子統計(密度演算子;多粒子系の波動関数の対称性 ほか)
第4部 実在気体と相転移(実在気体;相転移の分類 ほか)
著者等紹介
伊藤伸泰[イトウノブヤス]
1986年東京大学理学部物理学科卒業。1991年東京大学理学系研究科博士課程修了、理学博士。現在、東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻准教授。専門は統計物理学、計算物理学
青木圭子[アオキケイコ]
1986年慶応大学理工学部物理学科卒業。1993年慶応大学理工学系研究科博士課程修了、理学博士。現在、計算流体力学研究所研究員。専門は物性物理学、計算物理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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