最短経路の本―レナのふしぎな数学の旅

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  • サイズ A5判/ページ数 317p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784431100119
  • NDC分類 415.7
  • Cコード C3041

内容説明

本書はドイツ数学会の会長(当時)が、高校生や大学生、広く一般の方々を対象に、若手数学者とコンビを組んで書き下ろした「数学に興味がわく物語」です。物語は、数学の苦手な高校生レナが、父親からパソコンを贈ってもらったことから始まります。日常生活のさまざまな場面に現れる「最短経路」を題材にとりあげ、その背景にある数学的理論、すなわちグラフ理論の基礎を、複雑な数式の展開なしに物語の中でわかりやすく解説します。大学の情報科学で必要とされる基礎的な知識も自然に習得できる、楽しい読み物です。

目次

最初のコンタクト
ルートプランって何?
突然ですが、グラフです
重みは重し
危なくない爆発
最短経路をとるか、いなか。それが問題だ!
ローカルに決断して、グローバルに最適化
始めにインプットがあった
ダメなものはダメ
良い時間、悪い時間〔ほか〕

著者等紹介

グリッツマン,P.[グリッツマン,P.][Gritzmann,Peter]
TU M¨unchen,Zentrum Mathematik,80290 M¨unchen,Deutschland.1954年生まれ。ミュンヘン工科大学数学教授。専門は離散数学で、経済学や物理学、物質科学、言語学、医学など幅広い分野に役立つ応用幾何学の研究にも携わり、アレキサンダー・フォン・フンボルト財団のフェオドール・リネン研究奨励補助金やマックス・プランク研究賞を授与されている。2002年から2003年まで、ドイツ数学会(DMV)の会長

ブランデンベルク,R.[ブランデンベルク,R.][Brandenberg,Ren´e]
TU M¨unchen,Zentrum Mathematik,80290 M¨unchen,Deutschland.1970年生まれ。ミュンヘン工科大学数学センター研究助手。トゥリアー大学で応用数学を専攻し、同大学にて応用幾何学に関する論文で学位を取得。また離散数学の問題に関連するオンライン・ソフトウェアライブラリの開発や管理にも携わっている

石田基広[イシダモトヒロ]
徳島大学総合科学部准教授。専門は計算・計量言語学、応用統計学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんしん

5
組み合わせ爆発によって効率的なアルゴリズム見当たらない最短経路の問題だが、上限と下限とを使って枝切りしたり、超立方体に射影したりする方法によって、数千というノード数の現実的な問題も解けるようになってきているということを知れて驚いた。 完全には理解していないので、また読み返したい。2016/01/30

日々

1
6 点 グラフ理論についての一般向け物語本。そんなに期待せずに手にとってみたのだけれども、各種アルゴリズムについての解説もわかりやすく丁寧で、良書だった。2019/01/18

satochan

1
用語を押さえながら読まないと、だんだん痛い目を見る。図や写真がカラーで挿入されていて、わかりやすいし、ドイツの綺麗な景色も堪能できて楽しい。最短経路を求める方法が対話形式で、順をおうように書かれており、会話の中に一緒に入り込んで考えていける。物語のようにぼけーっと読んでいたので、痛い目を見て正確に把握はできなかったけれど、物事を考える視点がひとつついた気がする。ルートプラン、作業工程、巡回セールスマン、チェスなどなど。オイラーとか。ノードと辺の重みは大切なり。P=NP問題につながっているらしく単純ではない2011/12/19

key-channel

1
ドイツ版数学ガールといった感じ?所々ツッコミどころはあったけど、同類のジャンルでは読みやすい。意識の高い高校生から情報科学や組合せ論、アルゴリズム論を専攻する学部生にオススメしたい。それだけに、値段が良心的じゃないのが残念でならない。2009/08/12

oleom

0
地獄のように頭の回転の早いティーンエイジャーのヒロインと解説役のプログラム、ビムに読者が翻弄される一冊。 後半では登場人物が1人増えて更に会話の進みが異常に。目が滑るから音読しよう。 ちゃんと読み込めばグラフと経路選択がそれなりに理解できる面白い本。2017/09/30

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