内容説明
ぼくはクリン。ぼくとプンのふるさとは、南の国の深い、深い森の中。プンにはぼくの姿は見えないけど、ぼくはいつもプンのそばにいるんだ。彼女が生まれたときからずっと―これはほんとうにあったお話です。「平和の文化国際年」記念出版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サク
41
世界には貧困と無知の為に騙され、児童労働、少女売春等不幸のどん底に落ち込んでしまう子が世界中に数百万いると言われている。いじめを考える絵本『おおきなあな』と共感できる。貧困・無知という『おおきなあな』があるかぎり、彼らはこの地獄のような生活から抜け出すことは出来ない。募金だけでは『あな』がふさがらない。全ての人に誰にも騙されない平等に教育を受ける権利と最低限の生活が受けることが出来る世界教育生活費基金の導入が検討されてもいいのではないだろうか。世界中の消費税の1%がこの基金に回れば彼らは救われる。 2015/05/09
Naomi
19
地元図書館でたまたま目に留まって。これは現実をもとにした絵本。つらいことだけれど。最近は、売春(春を売る)という少女たちを主体にした言葉使いじゃなく、買春(春を買う)という顧客(加害者)を主体にした表現を使うそうです。子どもたちは知らずに、「家族を助けたい」という思いで、過酷な労働の世界へはまってしまいます。知らないということの怖さ、そこへつけこむ人間がいることの悲しさを感じました。2017/02/02
chiakin
4
15年前の本だけど、今も何も変わっていないことを悲しく思う。 子どもがもう少し大きくなったら読ませたい。2015/04/26
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