内容説明
サニーちゃんは世界各地で苦しんでいる仲間に会うために、再び旅に出ました。行き先は、紛争のただ中にあるシリア。そこで出会ったのは、懸命に生きる3人の子どもたちです。
著者等紹介
葉祥明[ヨウショウメイ]
絵本作家・画家・詩人。ジェイクの絵本『ぼくのべんちにしろいとり』でデビュー。これまでに「平和」「環境」「生命」「人生」といったメッセージある絵本や詩画集を数多く創作している。(熊本県出身)
長有紀枝[オサユキエ]
AAR Japan「難民を助ける会」理事長。立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授。1991年より2003年までAARの職員として、紛争下の緊急人道支援や、地雷対策、地雷禁止国際キャンペーン(ICBL)の地雷廃絶活動に携わる。2008年よりAAR理事長。2009年より立教大学大学院教授。(茨城県出身)
黒木英充[クロキヒデミツ]
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授。2006年より同研究所ベイルート研究拠点「中東研究日本センター」長を務める。2009年よりレバノン・シリア移民についての調査・研究を推進。(東京都出身)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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馨
38
TVでシリアの女の子のニュースを見てその後が気になったサニーちゃんがシリアへ飛んでいきます。家族を思って一所懸命毎日を生きている、平和が戻ったらまたシリアで暮らしたいと願う国民の方々に一刻も早く幸せが訪れるよう願わずにはいられません。日本にいながら何ができるか今一度考えたいと思います。2016/08/20
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
17
地雷廃絶キャンペーン絵本のシリーズ(地雷ではなく花をください)全5巻のなかの1冊。うさぎのサニーちゃんが、世界の地雷問題について教えてくれます。こちらの絵本はシリア、ヌーラちゃん・ルカイヤちゃん・アリーくんを通しての現状(2016年現在)を伝えてくれています。私たちに何が出来るのか、小さなことでも行動することが、一人の命や身体を救ってくれます。地雷問題は、故ダイアナ元妃を思い出します。彼女の行動が地雷問題を取り上げてくれなかったら、遠い異国の国の他人事だったように思えます。2020/11/24
とよぽん
11
今、化学兵器の使用で問題になっているシリア。民主化を求める運動が、政府と反政府の内戦になってしまった。国民不在の争い・・・国内の避難民、トルコやドイツなど国外への難民、だれも幸せになってない。子供たちも常に飢えと恐怖にさらされ、親兄弟を亡くし、学校にも行けない。外で遊べば地雷に吹き飛ばされる。民主化を求める運動が内戦に発展するとは、本末転倒。そこに乗じて手出しをする大国も、違う。この絵本を多くの人々に読んでほしい。2017/04/16
遠い日
11
内戦、地雷、難民。厳しいキーワードが並ぶ。でも、子どもたちは生まれた国シリアを愛している。いつか平和が訪れることを切に願っている。希望を捨てていないことに、胸が熱くなる。2016/10/01
みーちゃん
5
少しシリアについて、理解した。2021/07/25