内容説明
小児がん等の難病と闘う子どもと付き添い家族のため「もう一つのわが家を」と、日本で動き出して、12年。発祥の地、アメリカの滞在施設(マクドナルド・ハウス)から日本でのファミリーハウス運動の流れを徹底取材。
目次
序章 それは6A病棟から始まった―難病の子どもの母親たちが上げた声
1章 「病気のときこそよりよい環境を」―アメリカでマクドナルドハウスをつくった人々
2章 「日本では無理」の声をはね返して―ファミリーハウスが日本に誕生
3章 1530枚のテレホンカード―サポーターは知恵をしぼる
4章 点がつながって線になった―全国の滞在施設がネットワークに
5章 もっと近くに、もっと使いやすいハウスを!―銀座にファミリーハウスをつくるという果敢な試み
資料編 それからのファミリーハウス
著者等紹介
岩井啓子[イワイケイコ]
1948年東京生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経てフリーの編集者・ライターとして活躍。10歳の時に心臓弁膜症を患ったことから、医療とボランティア活動に強い関心をいだく。看護雑誌「ナーシング・トゥデイ」にファミリーハウスの記事を執筆したのを契機に、96年に渡米してNPO活動の先駆であるマクドナルドハウスを綿密に取材。日本で同様の活動を展開する、ファミリーハウスの誕生から現状までをまとめた。1998年6月、心臓病の手術で帰らぬ人となる
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