内容説明
昔から天才と狂気は紙一重だといわれる。また英雄は色を好むといわれ、よい女はサソリの舌をもつ悪魔の子孫であるともいわれる。本書に登場するギリシアの英雄オイディプスとエジプトの美女、天才アクナトン王の生涯はまさにこのことを示してくれる。伝説のオイディプス王が紀元前九世紀末に実在したエジプト王アクナントンと同一人物であることを本書の中でみごとに証明した著者は、フロイトやアインシュタインの誤りを正すとともに、ユダヤの民族的な悲願である“ユダの木の呪いを解く鍵”を与えてくれている。
目次
1章 伝説―オイディプスの悲劇
2章 スフィンクスの謎
3章 七つの門のテーベと百の門のテーベ
5章 アメンヘテプ三世とティイ
5章 王位に即いた未知の人物
6章 真理に生きる王
7章 太陽の都アマルナ
8章 王妃の兄
9章 王の母にして妻
10章 近親相姦
11章 ネフェルティティ
12章 退位を迫られた王
13章 盲目の予言者
14章 盲目の王
15章 見るも無残な恥をさらした人物
16章 あらゆる儀式を捧げられた人物
17章 王家の谷の謎の墓穴
18章 棺にすがるただ一人の妹
19章 ティイの最期
20 これぞオイディプス
21章 アイ王と憎しみの嵐
22章 呪い
23章 海を越えた物語
24章 現代の予言者
終章 甦るギリシア悲劇の世界