出版社内容情報
本書を読めば実戦におけるプロとアマの視点の違いがわかり、囲碁上達の大きなヒントになります。
シリーズ1の「定石の生かし方」からシリーズ5の「ヨセの手筋とやさしい形勢判断」まで学んで頂きましたが、最後は「実戦で学ぶ攻防のコツ」で仕上げです。実戦で第一に肝要なことは、まず彼我の力関係の見極めです。相手の勢力が強いところで正面切って戦うのは無理です。逆に自己の勢力圏では、目一杯戦わねばなりません。もし、力関係で自己が劣るときは、戦わず、ときにはサバキに専念しなければなりません。第二に肝要なことは、不安定な石の見極めです。不安定な石が、どちらに多くあるかによって、その後の戦い方に大きく影響します。不安定な石が多い方がマイナスであることは当然です。これは戦いに入る前の心構えです。以上の二項目を概括的に判断してから実戦に臨みましょう。本書では、アマチュアの実戦譜、プロの実戦譜を題材にしましたが、その差を実感してもらえれば、棋力の向上に大いにプラスになるでしょう。石田 芳夫
【著者紹介】
昭和23年8月15日生 愛知県出身。昭和32年、木谷實九段に入門。38年入段、49年九段。46年第26期本因坊五連覇。「コンピューター」の異名を取る。平成20年本因坊秀芳を名乗る。
目次
序章 囲碁上達の心得(碁盤と打つ;一貫性を大切にする ほか)
第1章 アマの碁・布石の巧拙(黒、趣向の一局;ツメる感覚が肝要 ほか)
第2章 アマの碁・攻防の巧拙(応酬の呼吸を大切に;定石選択の重要性 ほか)
第3章 プロの碁・布石から中盤へ(ボウシの効用;打ち込み後のサバキ ほか)
練習問題
著者等紹介
石田芳夫[イシダヨシオ]
昭和23年8月15日生、愛知県出身。昭和32年、木谷實九段に入門。38年入段、49年九段。46年第26期本因坊、五連覇。49年第13期名人。第22期王座、通算2期。59年第10期天元。タイトル獲得数24。秀哉賞3回受賞。「コンピューター」の異名を取る。平成20年本因坊秀芳を名乗る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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