内容説明
刑法は難解だといわれているが、それは、人を罰するための法律として、おのずから精密な解釈論が要求されていることのほか、明治末期に制定された現行刑法典が、今日では時代離れのした難しい表現を多分に含んでいることにもよるであろう。本書では、名文家として知られる監修者の手になった平明、正確な法文の口語訳とともに、各条ごとに生きた実例を豊富に引用し、また、随所に適切な図表を挿入するなどして、高い理論的水準の諸問題がきわめてわかりやすく解説されており、刑法の難解さがみごとに克服されている。
目次
第1編 総則
第2編 罪
刑事特別法の解説
刑法改正の動向
新判例を追う