出版社内容情報
なんで中学生の時に、ちゃんと学ばなかったんだろう…。
中学レベルをさらりと「おさらい」しませんか?
国語や倫理の時間に少しだけ『論語』の言葉について習った人は少なくないでしょう。
「子曰く、学びて時にこれを習う、またよろこばしからずや」
このフレーズは有名ですが、なんだか難しくて何を言いたいのか分からない、学習が楽しいなんてありえない! と思った人も多いかも知れません。
でもこうした言葉の背景には、どうすれば人は、つねに人のことを考えて、寄り添って生きていくことができるのか、という孔子の深い深い思索があったのです。
おとなになって、社会で生きていくことの難しさが身に染みたうえで改めて『論語』を学んでみたら、きっと今でも私たちを教え導いてくれる大切な教えがそこにあることに気付くはずです。
楽しく、明るく、元気に『論語』のおさらいを始めましょう!
目次
序章 いま論語を学び直す意義~「不亦楽乎」(孔子の言葉;孔子の出自 ほか)
第1章 学ぶとはどういうことか(学びて時にこれを習う。亦説ばしからずや。;之を知るを知るとなし、知らざるを知らざるとなす。是れ、知るなり。 ほか)
第2章 どのように生きればよいか(己の欲せざる所は人に施すこと勿れ。;巧言令色鮮なし仁。 ほか)
第3章 社会とのかかわり(必ずや名を正さんか。;厩焚けたり。子、朝より退きて曰く、人を傷えりや、と。馬を問わず。 ほか)
第4章 『論語』のその後(論語の研究史;日本における『論語』の歴史)
巻末資料
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつ子🌼
5
積ん読消化。なんとなく知ったつもりになっている『論語』を学び直すために。「後生畏る可し」「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」「成事は説かず、遂事は諌めず、既往は咎めず」声に出して読みたい論語である。やっぱり論語好きだな。 「子曰く、学びて時にこれを習う。亦説ばしからずや」2022/09/07
ふくちゃん
1
論語に興味があったので手に取ってみた。論語の全体像が分からないので、この書評は正しくないかもしれないが、この本は孔子のいくつかの格言に焦点を当てて、その解釈について述べている本であった。孔子は学(この本の中では、學)を重んじており、学ぶとは、自分の知らないことを他人から教えてもらって意識しなくても実践できる様になるまで身体に染み込ませることだと言う。また、その際、最も重要なことは、仁の気持ち、つまり相手の立場に立って考えることである…と言う教えが印象に残っている。言うは易し行うは難しである。