内容説明
刑法や刑事裁判について、わかりやすく解説した入門書。マンガや図解をふんだんに使い、基本的な刑法の規定や考え方、裁判手続きについてわかりやすく解説しているので、初めて法律を学ぶ人にも理解しやすい一冊。
目次
巻頭グラフ(犯罪と刑事処分の流れ1―事件発生から裁判開始まで;犯罪と刑事処分の流れ2―裁判開始から判決まで;裁判員制度1―裁判員が参加する裁判の流れと対象事件;裁判員制度2―裁判員は有罪・無罪をどう決めるか)
1 どういう行為が犯罪として処罰されるのか―いくら非道な行為でも法律に定めがなければ犯罪にはならない(犯罪を犯しても処罰されるとは限らない;法律に定めのない行為は処罰できない;一円盗んでも犯罪として処罰されるのか;故意か過失かで刑罰の重さは変わる;未遂でも処罰されることがある;犯罪を手伝えば共犯として処罰される)
2 刑は事情によって重くも軽くもなる―裁判官・裁判員のバランス感覚がここで問われる(刑罰は七つの種類がある;執行猶予がつくのはどういうときか;一つの行為で多くの罪を犯す場合もある;法定刑より重い刑を科すこともできる;自首しても罪が軽くなるとは限らない)
3 犯人とわかっても処罰できないことがある―被害者・遺族の無念を生むこともある非情な制度(医師は他人を傷つけても処罰されない?;正当防衛なら相手を傷つけても処罰されない;「心神喪失」で犯した犯罪は処罰されない;満一四歳未満の犯罪は処罰されない;裁判を続けられなくなったときはどうする?;時効が成立したときはどうなるのか)
4 さまざまな証拠が有罪・無罪を分ける―裁判官・裁判員の使命は証拠を見分けて真相を探り出すこと(有罪と決める証拠にはどんなものがあるか;有罪確定まで犯人は無罪と推定される;被害者も裁判に直接参加できる)
著者等紹介
石原豊昭[イシハラトヨアキ]
昭和3年10月、山口県に生まれる。中央大学卒業。弁護士(東京弁護士会所属)。三井三池労働争議事件その他暴力金融グループ・株券金融犯罪グループ事件などの被害者救済で活躍
あおきてつお[アオキテツオ]
1957年、東京に生まれる。1980年、「少年ビッグコミック」(小学館)にてデビュー。以後、集英社・講談社などの少年誌や青年誌で多数の連載を経る。1989年、マンガ制作会社ピエゾコミックを設立
飯野たから[イイノタカラ]
山梨県生まれ。慶応義塾大学卒業。フリーライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ねこっく