内容説明
世界初!クリオネだけの専門書。クリオネは、神秘的な海の生き物として人気がある。しかし「天使」や「妖精」といったイメージが先行して、ネット上には誤った情報も多い。本書は、名前の由来や生態、調査方法、そしてその魅力を、学術研究に基づいてわかりやすく解説する、クリオネ愛が詰まった専門書である。「クリオネ学」はここから始まる。
目次
第1章 クリオネという生き物
第2章 クリオネの生態
第3章 地球環境とクリオネ
第4章 オホーツク海沿岸はクリオネのホットスポット
第5章 クリオネの採集と調査方法
第6章 日本人に愛されるクリオネ
第7章 クリオネに出会うには
著者等紹介
高橋邦夫[タカハシクニオ]
極域環境データサイエンスセンター准教授、国立極地研究所生物圏研究グループ准教授、総合研究大学院大学極域科学コース准教授。博士(理学)。専門は海洋生態学。これまでに北極調査へ1度、南極調査へ15度参加。極域海洋に生息する動物性のプランクトンに焦点を当てた研究に取り組んでいる
桑原尚司[クワハラタカシ]
北海道立オホーツク流氷科学センター学芸員。高等学校時間講師。流氷に特化した科学館で世界最大数のクリオネ常設展示の運営を担当。「クリオネ先生」として科学教室、講演会、出前事業など様々な場面でクリオネの魅力を伝える活動を行っている。山崎氏とともに約100年ぶりにクリオネの新種を記載した。クリオネ4種の和名を提唱し分類の整理に貢献した
國本未華[クニモトミカ]
(株)ウェザーマップ所属。気象予報士・防災士・クリオネクリエーター。早稲田大学人間科学部在学中、気象予報士を取得。これまでNHK総合「ニュース7」やTBS系列「Nスタ」「NEWS23」など主に報道番組の気象情報を担当。防災や温暖化をテーマとした講演会や、子供向けお天気教室の企画・運営も行っている。2020年夏、クリオネ専門ブランド『Kunimone―クニモネ―』を始動、クリオネクリエーターとして作品を創作し続けている
山崎友資[ヤマザキトモヤス]
公益財団法人東洋食品研究所研究員。北海道蘭越町立「蘭越町貝の館」前館長。博士(水産科学)。専門は海洋生態学。海洋酸性化に関する企画展「クリオネと海洋酸性化」を世界で初めて開催。博物館を拠点に、温暖化問題について情報発信。桑原氏とともに約100年ぶりにクリオネの新種を記載した。クリオネ4種の和名を提唱し分類の整理に貢献した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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