内容説明
「バファローズは本気で変わろうとしているのですか。その気があるのですか」。ある日あるとき、外部の人間から突きつけられたこの言葉が、組織改革の最初の一歩だった―。マイナスの物語に彩られた悲劇のチームが「奇跡」を呼び起こすまでの、感動の変革ドラマ。
目次
序章 マイナスからの出発
第1章 改革前夜
第2章 宿命
第3章 V1の軌跡と奇跡
第4章 内なる改革の始まり
第5章 戦うプロ野球ビジネス
終章 閉塞感に包まれた時代の中で
著者等紹介
神山典士[コウヤマノリオ]
1960年、埼玉県生まれ。信州大学人文学部卒。『ライオンの夢 コンデ・コマ=前田光世伝』(小学館)で第3回「小学館ノンフィクション大賞」優秀作に選ばれ、以後、マルセ太郎、大竹しのぶ、清原和博などさまざまな人物を描き出してきた。人の生きざまを見つめ、その背景を洞察する視点には定評があり、いまもっとも注目される気鋭のノンフィクション作家である
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感想・レビュー
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読書国の仮住まい
4
本書の奥付けは2002年3月29日。 この前年にリーグ最終戦を、代打逆転サヨナラ満塁ホームランで優勝を決めた近鉄バファローズ。 『大阪の地で、いままた新しい一ページが開かれようとしている』最後の一文である。 たった2年で吸収合併で消滅してしまっている。 ここに書かれていたアレコレは一体何だったのか。 梨田昌孝曰く、チーム強化は中途半端は駄目だと。 それを実行した結果で、この結論に至ったのだろうか? ちなみにダイエーホークスにも触れ、福岡で集客に成功していると書かれているが、こちらも同年に売却。 諸行無常。2025/02/12
勇03
2
まさかの一人目。バッファローズを経営、球団スタッフサイドからとらえたもの。最後の梨田さんの言葉が経営の常道と一致している。中途半端な投資は意味がない。2014/02/26