内容説明
1945年4月1日夜―安全を保障されていたはずの救援物資輸送船「阿波丸」は米軍の潜水艦に撃沈された。タイタニック号事件を凌ぐ民間人二千余人の犠牲者を出した悲劇はなぜ起きたのか。日米の資料を駆使して事件の顛末と軍事裁判を詳細に再現。また、日米両国の対応、両国民の記憶の変化、沈船引揚げ競争など、遺族や潜水艦乗組員の心情も描きながらまとめあげた渾身の阿波丸物語。
目次
第1章 潜水艦戦史上の最大のエラー
戦時捕虜への救援物資
人道的ミッション
クィーンフィッシュ号の獲物
軍事裁判何たる恥辱!
守られた約束、破られた約束!
第7章 亡霊への鎮魂
第8章 英雄たち
第9章 犠牲者たち
第10章 沈船引揚げ運動「消えた夢」
第11章 さまよえる魂の帰国
著者等紹介
ディングマン,ロジャー[Dingman,Roger]
南カリフォルニア大学で、アメリカ陸、海軍の歴史、アメリカ外交史を教えている。スタンフォード大学で歴史学の学士、ハーバード大学で修士と博士(Ph.D.)の学位を取得している。アメリカ/東南アジア関係の歴史に焦点を置いた50以上の記事/論文は15カ国の言語で出版されている。ディングマン教授はアジア太平洋地域の各地で広範に旅行や講義を行なってきた。また、海軍大学や、空軍士官学校、横浜国立大学の客員教授をも勤めた
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