内容説明
都市・過疎地域を問わず、地域の活性化には都市・地域計画と交通計画の整合性が求められ、交通を単なる移動手段ではなく、地域振興の「装置」として位置付ける必要がある。加えて1990年前後から急速に進められた規制緩和政策の結果、過疎地域だけでなく都市部でも不採算路線から公共交通が相次いで撤退し、地域の衰退に拍車をかけている。本書の目的は、それらを踏まえ、都市・過疎地域の活性化と交通の再生をいかに図るかを示すために、経済学的視点のみならず政治・行政・法律的観点から考察している。
目次
国と地方の役割分担―地方分権と行財政の現状
道州制導入が都市・地方の活性化に及ぼす影響
国土形成計画にみる過疎地域活性化政策
都市計画と交通計画の不可分性
第三セクター鉄道の現況と国の新たな補助制度
バス事業の規制緩和と構造的問題
タクシー事業の規制緩和とその転換
航空・海運における規制緩和とその見直し
生活交通再生への新たな視点
街づくりと新たな都市交通の整備
都市部の活性化と交通の役割
地域生活交通再生の事例と自治体の役割
新時代における交通の再生と展望―温故知新の交通学
著者等紹介
香川正俊[カガワマサトシ]
熊本学園大学商学部教授
澤喜司郎[サワキシロウ]
山口大学経済学部教授
安部誠治[アベセイジ]
関西大学社会安全学部教授
日比野正己[ヒビノマサミ]
長崎純心大学大学院人間文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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