内容説明
海や河川、湖沼、池など、常時水面下にある遺跡や遺物を発掘調査する「水中考古学」。本書は「水中考古学」という学問の概要と、各国の取り組み、その歴史を紹介する。そして、これから水中考古学を学ぼうとする方々に向けて、具体的な発掘方法・保存処理方法を解説する。
目次
第1章 水中考古学の概要とその歴史
第2章 調査発掘/水中考古学の方法と実際
第3章 保存処理
第4章 水中遺跡と文化財/国内外の事例
第5章 水中考古学の展望と課題/各国の取り組み方について
第6章 水中考古学を学ぶには
著者等紹介
井上たかひこ[イノウエタカヒコ]
水中考古学者。1943年茨城県生まれ。米国テキサス州立テキサスA&M大学大学院にて、「水中考古学の父」ジョージ・バス博士に師事、東洋人として初の水中考古学の学位を得る。ウル・ブルン難破船、ポート・ロイアル海底都市、元寇船など世界的な水中遺跡の発掘調査に参加。現在は、千葉県勝浦沖の黒船ハーマン号を調査中。筑波大学博士課程歴史人類学研究科研究生を経て、県民大学講師、茨城大学非常勤講師など歴任。2009年には、日本テレビ『世界一受けたい授業』に講師役として出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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