内容説明
海洋高校の生徒たちが、実習を通して地元糸魚川に元気を与えていく。マコンブを使ったうどん、ヒラメを燻製にした生ハム、シロサケから抽出した魚醤油。高校生たちは、自分たちで育てた海産物から、多くの人気商品を開発し、地域に大きな利益をもたらしている。「海の力で地域を元気に!」をテーマに、地元企業や自治体の協力を得ながら、笑顔あふれる高校生たちのまちおこしの様子をいきいきと描く。
目次
第1章 マコンブ―産学連携「まこちゃんうどん」の誕生(収穫の喜び;日本海の荒波 ほか)
第2章 ヒラメ―産学連携「レストランとコラボレーション」(ヒラメと栽培漁業;シオミズツボワムシを増やす ほか)
第3章 チョウザメ―産学連携「チョウザメ養殖」に挑戦(産学連携「チョウザメ養殖」に挑戦;チョウザメ稚魚の到着 ほか)
第4章 シロサケ―産学官連携「魚醤工場」の設立(サケの人工受精実習;産学連携『すもう君サーモン』の誕生 ほか)
著者等紹介
渡邊憲一[ワタナベケンイチ]
現在、新潟県立海洋高等学校常勤講師。水産学博士。1954年北海道岩見沢市に生まれる。1978年北海道大学大学院修士課程修了。1983年新潟県立能生水産高等学校勤務。2011年日本水産学会中部支部長賞。2012年新潟県優秀教員表彰。2013年文部科学大臣優秀教員表彰。御下賜金記念産業教育功労者表彰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
22
こんな素晴らしい取り組みをやっている高校が、お隣新潟県の、それも富山県寄りにあったとは、驚きだ。自分たちで、命を育み、それを活かし、地域にも繋げる。そして、さらに自分たちの生涯の仕事へも。これこそ本当の産学地域の姿だと思う。自分は常々、第一次産業こそが根幹だと思っているので、そんな思いをさらに強くする。高校3年間、後輩へ繋ぐ、さらに次の後輩への連鎖を前提として、長い眼での取り組みであることも素晴らしい。学ぶことが多い。2018/12/28
Aby
7
今でいう所の「地域課題解決型の教育」というものでしょうか.授業の一貫で,地域の中で仕事をしながら課題を解決していく.実際にやろうとすると「やらされている」「少数の有能な子が何もかも片づけている」とか,問題点もあろうが(どこかを見ながら).その少数の生徒でも,将来,地元で就職をして地域を支えていくのだろうと思うと,悪くはないと思う.これが地方大学だと,出身地に帰って行ったしまうのでな.2021/09/24
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