内容説明
近年の我が国の漁獲量の減少は、資源量の減少によるものではない。日本近海の漁業資源は決して「枯渇」などしていない。漁業の衰退は資源の枯渇によるものではなく、別の要因があるのだ。東日本大震災がもたらした水産政策の転機。
目次
復興対策で迫られる水産政策の見直し
資源の枯渇が漁業の衰退を招いたのか?
自由貿易が漁業を衰退させた!
燃油高騰による追い打ち
求められる魚価対策
思いがけない制度だった漁業所得補償
世界に誇れる日本の資源管理型漁業
日本のTAC制度はOECDの想定外?
漁業権への民間資本参入は活力を生み出すか?
水産加工業と流通業は水産庁の所管外?
水産エコラベルの取得は輸出戦略になるか?
磨けば光る地域水産資源
魚は減っってない!
著者等紹介
横山信一[ヨコヤマシンイチ]
1959年北海道帯広生まれ。北海道大学大学院修了。水産学博士。北海道の水産試験場勤務を経て、2003年から北海道議会議員を2期務め、2010年7月から参議院議員(公明党)。衆参国会議員で唯一の水産学博士として、現場第一の政治活動に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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