出版社内容情報
50余年に及ぶ調査・研究,IWC等における対外交渉。常に鯨問題の最前線で活躍してきた著者が捕鯨の足跡と夢,クジラの魅力を語る。
内容説明
クジラは自然科学的にも、社会科学的にも、世界中から大きな関心が寄せられている存在である。半世紀余にわたる鯨類資源の調査・研究とIWC等での国際対応を通じて、クジラとヒトとの共生について学んできた。その経験を記し、クジラの魅力を人々に伝えたい。
目次
人間、その可塑的な存在
クジラ研究の「トキワ荘」時代
クジラの過去帳
泳いでいるクジラを始めて見る
最初と最後の捕鯨母船乗船調査
捕らえられた「白鯨」の後裔
クジラの処女懐胎?
鯨類の年齢査定国際競争に参加する
私のマッコウクジラ研究
セミクジラの特別捕獲調査〔ほか〕
著者等紹介
大隅清治[オオスミセイジ]
1930年群馬県伊勢崎市生まれ。1958年東京大学大学院生物系研究科博士課程修了、農学博士。財団法人日本鯨類研究所に研究員として就職。1996年水産庁東海区水産研究所に研究室長として転職。1967年水産庁遠洋水産研究所に転勤し、研究室長、研究部長、企画連絡室長、所長を歴任。1991年財団法人日本鯨類研究所に就職、常勤理事、専務理事を経て1995‐2004年同研究所理事長。現在、同研究所顧問。2006年より和歌山県太地町立くじらの博物館名誉館長を委嘱される。1967年から連続して国際捕鯨委員会(IWC)科学小委員会に出席。1999年大日本水産会から水産功労賞。2002年勲四等瑞宝章。2006年ノルウェイ王国功労勲章(鯨類資源に関する科学的技術研究振興の業績)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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