内容説明
巨大資本の養殖ビジネスによって、サケは天然・国産物が駆逐された。本書は、その実状を調査し、水産物の需給構造や市場の国際化の問題に迫る。
目次
第1章 課題と分析の視点
第2章 国際的なサケ需給の歴史的展開
第3章 サケ世界市場の形成と構造
第4章 海外産地の展開とその条件
第5章 世界市場形成におけるサケ養殖資本の展開と性格―事例分析に見る統合化・寡占化・多国籍化
第6章 アグリビジネスの視点から捉えたサケ養殖資本の姿
第7章 総括
補論1 アラスカにおけるベニザケ対日輸出
補論2 日本におけるサケ養殖業
補論3 国産アキサケ産地の現状と展望
著者等紹介
佐野雅昭[サノマサアキ]
1962年大阪市生まれ。1985年京都大学法学部卒業。1986年(株)富士銀行入行。1990年東京水産大学大学院水産学研究科海洋生。産学専攻修了。1990年水産庁研究課。1991年水産庁中央水産研究所経営経済部研究員。1996年東京水産大学資源管理学科助手。2000年博士(水産科学)・北海道大学授与。2001年鹿児島大学水産学部海洋社会科学講座助教授。2002年漁業経済学会・学会奨励賞受賞
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