内容説明
1903年にライト兄弟によって成し遂げられた人類初の動力固定翼機による飛行は、広々とした平坦な草地で行われました。その時離陸のために敷かれたレールは初めて使用された滑走路と言えるかもしれません。それから百十数年―。今や航空機・航空輸送と空港はお互いに切り離すことのできない関係にあり、空港の様々な施設は、航空機の運航や安全対策に必要な機能・形状・規模・強度などを持つように作られ、万が一に備えた事故・セキュリティ対策も施されています。このように、いわば巨大な都市機能を備えた空港について、本書ではその成り立ちから現在まで、それぞれの機能の解説とともに振り返ってみたいと思います。
目次
1 航空機の進歩と空港の変遷
2 航空機の種類と空港
3 航空機の性能・形状と空港施設
4 航空機運航と支援施設
5 航空輸送・地上交通輸送と旅客ターミナル
6 航空機セキュリティと対策施設
7 航空機事故と空港対応
8 航空機騒音と空港
9 航空機運航と舗装施設維持工事
10 近未来の航空機と空港
著者等紹介
唯野邦男[タダノクニオ]
(技術士:総合技術管理部門、建設部門)技術士事務所空港研究センター。1950年埼玉県生まれ。北海道大学工学部建築工学科。北海道大学大学院修士課程(建築工学専攻)。運輸省東京航空局東京国際空港整備室長。佐賀県建設推進局佐賀空港課長。関西国際空港(株)工務部次長。運輸省航空局地域航空施設計画官(東京国際空港沖合展開事業担当)。運輸省大阪航空局飛行場部長。関西国際空港(株)計画部長/施設管理部長。国土交通省成田国際空港長。空港環境整備協会審議役。港湾空港総合技術センター審議役。2015年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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