内容説明
空の玄関である空港。そこでの業務は多枝にわたり、全体を網羅して理解することは容易ではない。本書は、空港の混雑のピークや航空会社のスケジュール作成、航空機から発生する騒音の管理、航空機の運航のあり方、旅客ターミナルの運用のあり方、航空機周辺のグランドハンドリング、セキュリテイ、航空貨物のハンドリング、緊急事態対応、空港の技術、空港へのアクセスなどについて、複数の研究者・実務家が、事例を交えながら空港として体系的に解説するもので、空港のオペレーションの複雑さと多様性を理解するために参考となる文献である。また、実務においても、空港のオペレーションの全体とそれぞれの分野のあり方を知るための概説書として利用することができる、航空関係者、教育・研究者必読の一冊。
目次
運用システムとしての空港
空港の混雑のピークと航空会社のスケジュール作成
空港の騒音対策
空港が航空機のパフォーマンスに与える影響
運用の準備段階
グランド・ハンドリング
手荷物のハンドリング
旅客ターミナルの運営
空港の保安
航空貨物の運用
空港の技術業務
空港と航空機n緊急事態
空港アクセス
運用管理とパフォーマンス
空港の安全管理システム
空港運用コントロール・センター
空港オペレーション・マニュアル
空港の持続的な発展と環境管理能力
著者等紹介
アシュフォード,ノーマン・J.[アシュフォード,ノーマンJ.]
1972年から1997年までの英国のローボロー工業大学(the Loughborough Univ.of Tec)の教授。工学博士。技術者としてカナダでの勤務経験があり、ジョージア工科大学とフロリダ州立大学で教鞭をとっていた。また、フロリダ州の交通研究所で所長を務め、現在は航空コンサルタント会社を経営し、空港のデザイン、運用、民営化などの分野で活動している。40か国以上の100を超える空港に関わっている
スタントン,H.P.マーティン[スタントン,H.P.マーティン]
空港運用の専門家で、ICAO、フランクフルト空港公団、英国の航空局に勤務し、パイロットと航空管制官の資格を持っていた。故人
マーレ,クリフトン・A.[マーレ,クリフトンA.]
空港に関するコンサルタントを業務とするラン・コンサルタントの代表であった。南カリフォルニア地方空港公団の代表を含め、約40年間の広範囲な経験があった。1980年代の初頭には、ロサンゼルス国際空港のターミナル開発と近代化で、主要な役割を果たした。8年間にわたり、ヨーロッパに設立されていたICAA(the International Civil Airports Association)の会長であった。故人
クテユ,ピエール[クテユ,ピエール]
国際航空戦略(ASI)の設立者
ビースレイ,ジョン・R.[ビースレイ,ジョンR.]
物理学の分野でオックスフォード大学を優等で卒業した物理学者。英国のビジネスリーダーたちの集まりであるIoD(the Institute of Directors)とドイツ・エンジニア協会のメンバー。そして、技術コンサルタントとして、離陸のシステムを専門とした実績を持っている。2001年には分析的決定を行う会社(Analylical Decision Ltd.)を設立した。この会社は、民間航空の分析、調達支援を行い、プロジェクトの管理を行うことを業務にしていて、この分野で大規模な空港や航空会社にアドバイスを行っている。2010年以来、英国空港会社(BAAplc)において将来の手荷物ハンドリングシステムを扱っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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