内容説明
世界で一番の魚好き、エビ・カニ好きの日本人。実は世界一の魚貝類のアレルギー大国だった!?現代人に急増している食物アレルギーとは何か。水産物をメインにその原因と実状を解説し、対応策を探る。
目次
第1章 食物アレルギーの発生状況
第2章 食物アレルギーはなぜ起こる
第3章 魚の食物アレルギー
第4章 エビ・カニ(甲殻類)の食物アレルギー
第5章 貝類・イカ・タコ(軟体動物)の食物アレルギー
第6章 魚貝類の特殊なアレルギー
第7章 食物アレルギーの予防法と治療
著者等紹介
塩見一雄[シオミカズオ]
1947年岡山県生まれ。1970年東京大学農学部水産学科卒業。1972年東京大学大学院農学系研究科水産学専門課程修士課程修了。1975年東京大学大学院農学系研究科水産学専門課程博士課程修了。1975年日本学術振興会奨励研究員。1976年米国ロードアイランド大学薬学部博士研究員。1977年東京水産大学食品生産化学科助手。1989年東京水産大学食品生産学科助教授。1991年東京水産大学食品生産学科教授。2003年東京海洋大学海洋科学部海洋食品科学科教授(大学統合により名称変更)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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イボンヌ
6
手に取りやすい表紙でしたが、内容は専門的なものでした。専門書と言ってもよいかも。 私は甲殻類アレルギーでアナフィラキシーにもなってる為、参考になればと読みました。 甲殻類に含まれるトロポミオシンがアレルギーの原因とのとこと。2021/09/23
波龍
2
特に3章から5章に当たる、魚・甲殻類・軟体動物の食物アレルギーについての部分を重点的に読みました。それぞれにおけるアレルゲン物質が何であるか、それらの抽出や同定する方法、様々な動物から抽出された同一アレルゲンのアミノ酸配列の比較、そして抗原交差性の有無など、内容は一般受けしなさそうな本だという印象でした。しかし実験方法の解説が入っていたりなど、丁寧で読みやすかったです。2014/01/25
GASHOW
1
ダニアレルギーがあると甲殻類のアレルギーになる。軟体動物や貝類は、種類に関わらずアレルギーがでることが多いから、生物の細胞レベルで共通なものがあるのだろう。2020/03/11