内容説明
いま日本のうなぎが危ない!希少種に指定されてはいないけれど、日本のうなぎは確実に減っている。ポピュラーになった蒲焼も、中身はほとんどが外国産だ。いまだに謎につつまれているうなぎの生態から資源の管理、環境や増やし方など、うなぎを深く知り、長く愛してほしい。
目次
第1章 種類と分布
第2章 遠い産卵場と日本までの旅
第3章 資源は大丈夫か
第4章 人工種苗への道
第5章 最近のウナギ養殖事情
第6章 うなぎを増やす
著者等紹介
広瀬慶二[ヒロセケイジ]
1937年(昭和12年)生まれ、新潟県出身。1966年(昭和41年)東京大学大学院農学系研究科修了、農学博士。1967年(昭和42年)東京水産大学助手。1972年(昭和47年)東京大学農学部助手から水産庁東海区水産研究所研究員。1984年(昭和59年)水産庁養殖研究所繁殖生理部繁殖技術研究室長。1988年(昭和63年)養殖研究所繁殖生理部長。1994年(平成6年)水産庁中央水産研究所生物機能部長。1998年(平成10年)同研究所を定年退職し、現在(社)日本栽培漁業協会参与。一貫して魚類の成熟とその制御に関する研究に従事し、昭和51年に魚類の排卵に関する内分泌学的研究で日本水産学会奨励賞を受賞。養殖研究所時代にウナギの成熟研究チームを立ち上げ、プレレプトケファルスが餌を食べることを世界で初めて確認し、レプトケファルス育成への道を開いた。現在、ウナギと同じレプトケファルス幼生期のあるハモ等の種苗生産技術開発の指導に従事
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