内容説明
あの事故から70年―日本海難史上最悪の惨事をくりかえさないために。1954年9月26日、荒れ狂う台風の中で5隻の青函連絡船と1430名の命が函館の海に消えた―日本海難史上最悪の惨事となった「洞爺丸事件」である。しかし、歳月の経過と青函連絡船の廃止によって、この海難も風化しつつある。海難はなぜ起きたのか。再び洞爺丸の惨事をくりかえさないためにここから何を学ぶべきか。本書は、著者が事件発生後からこつこつと集めた膨大な資料をもとに、後世に語り継がれることを願って書き下ろした渾身の書に、事故を風化させないための提言を加え、増補版として発刊したものである。
目次
第一章 しょっぱい川
第二章 一九五四年九月二六日
第三章 台風との闘い
第四章 台風が去って
第五章 洞爺丸は何故沈んだか
第六章 甦る青函連絡船
著者等紹介
田中正吾[タナカショウゴ]
1940年東京高等商船学校(現東京海洋大学)航海科卒。1973年国鉄退社。「慟哭の海」「日本パイロット協会25年史」「海洋会史」「船用機関技術史」などの編さんに従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みつ
5
先にビキニの水爆実験の検証を行った猿橋勝子関連の本を2冊読んだところ、同じ年に起こった洞爺丸台風に関する書を偶然に図書館で発見。著者は元青函連絡船の航海士で、1997年初版。1,155人が死亡・行方不明、生存者はわずか159名という青函連絡船「洞爺丸」の転覆事故は、函館湾の海岸からわずか700メートルの沖、水深8メートルの地点で起こった(p78)ことに、改めて衝撃を受ける。連絡船廃止(青函トンネルの開業の日でもある)の日の記述に始まり、連絡船の歴史、事故当時の様々の証言や声、改めての検証など、論点は多岐に2026/04/03




