交通ブックス<br> 青函連絡船 洞爺丸転覆の謎 (改訂版)

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青函連絡船 洞爺丸転覆の謎 (改訂版)

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  • サイズ B6判/ページ数 213,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784425771028
  • NDC分類 557.8
  • Cコード C1365

内容説明

1954年9月26日、荒れ狂う台風の中で五隻の青函連絡船と1430名の命が函館の海に消えた―日本海難史上最悪の惨事となった「洞爺丸事件」である。しかし、40年余の歳月と青函連絡船の廃止によって、この海難も風化しつつある。海難はなぜ起きたのか。再び洞爺丸の惨事を繰り返さないためにここから何を学ぶべきか。本書は、著者が事件発生からこつこつと集めた膨大な資料をもとに、後世に語り継がれることを願って書き下ろした渾身の書である。

目次

第1章 しょっぱい川
第2章 1954年9月26日
第3章 台風との闘い
第4章 台風が去って
第5章 洞爺丸は何故沈んだか
第6章 甦る青函連絡船

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

25
連絡船廃止にかかわるエピソードからの紹介。連絡船船長であった著者のひとかたならぬ感情がこもっていて、涙なくしては読めない。テーマはあくまで台風にともなう世界規模の海難事故であり、何としても事故の真相を究明したいという、冒頭とはうって変わった論調に変わる。だが一見アンビバレントに見えても、思いは同源であろう。数十年の歳月を経て、海底トンネルの時代になっても事故への責任感、鎮魂の思いが消えることはない。自然の力を的確に捉えていれば……とは、読み終わって、誰しも思うのではないだろうか。2014/08/22

ふたば

6
前書に続いて洞爺丸関連の書。前書は、事故そのものに焦点を当てていたが、これは青函連絡船の歴史、事故、その後に渡って詳細に記されていている。特に事故後の内容が興味深い。どうして事故は起きたのか、転覆した船と転覆しなかった船の状況の違い、この事故が発端となったその後の出来事。自然は常に人の常識を遙かに凌駕する。人のちっぽけな存在など意にも介さない。どう立ち向かおうとも、抗える相手ではないという、至極当たり前のことを再認識させられる。2019/08/31

ことぶき あきら

2
良書。タイタニック号遭難事件は知っていても、青函連絡船洞爺丸遭難事件は知らない人も多いのでないか。洞爺丸事件は、1954年9月26日、洞爺丸など5隻の青函連絡船が、台風15号の荒天により沈没し、実に1430名もの乗客・乗員が犠牲となった日本海難史上最悪の海難事件である。著者は青函連絡船の元船長。本書は著者の経験と知識に裏打ちされながらも、専門的技術的なことは最小限にとどめ、青函連絡の総論や後日談などにも触れつつ一般読者向けに易しく書かれている。生存者や遺族の証言はまさに涙無くしては読めない。2013/12/21

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