内容説明
蒸気タービンは往復式内燃機関に比して極めて単純な回転機関であるにもかかわらず、その本質を理解できない学生が依然として多いという筆者の苦い経験から発している。したがって、本書の記述はつとめて平易に、かつ説明はむしろ冗長とも思えるほど詳細に、かつ随所に注記を施してあるので、何ら特別の予備知識のない読者でも容易に理解できるように配慮した。しかも、独習によっても容易に一級海技士(機関)の国家試験に合格できる程度までの高い内容をもつものである。さらに、読者の知識のまとめならびに国家試験の受験者の便宜のために、各章末に最近の海技試験問題と類題ならびにそれらの略解を掲載してある。