内容説明
水没したクルマ、河川の濁流、浸水した街…今年も各地で水害が発生しています。川が氾濫する水害は、完全に防ぐことが無理でも、予測して逃げられる自然災害になりました。遙か遠くの雨雲をとらえて雨量を予測するレーダ雨量計は、すでにスマホで見られる時代です。レーダ雨量計の開発と普及に携わってきた実務者が、洪水予測の最新技術を紹介します。
目次
第1章 レーダ情報で命を守る(地形を見る;水害のかたち ほか)
第2章 レーダ雨量計の原理と特性(レーダ雨量計の原理;レーダ雨量計の特性と運用 ほか)
第3章 水防と早期避難のための洪水予測(洪水予測の手法;流量の予測 ほか)
第4章 洪水ハザードマップ(ハザードマップを作るときの技術的な問題;地形からハザードを予見し、長期的な対応を考える ほか)
著者等紹介
中尾忠彦[ナカオタダヒコ]
1945年富山市に生まれ、常願寺川の沿川で育つ。1969年東京大学大学院土木工学専門課程修士課程を修了、同年建設省に入り、利根川水系・淀川水系の事務所などに勤務。1996年に土木研究所河川部長を退職し、河川情報センターに勤務して現在に至る。この間、横浜国立大学(河川・水文学)、中央大学大学院(危機管理工学)で講義するほか、バングラデシュ洪水対策に関する国際専門家委員会、バングラデシュ・ジャムナ多目的橋梁に関する国際技術専門家委員会(河川制御)、国際標準化機構(ISO)第113技術委員会(開水路における流量測定)などに参加。技術士(建設部門:河川、砂防及び海岸・海洋;総合技術監理部門)、博士(工学)、土木学会フェロー・特別上級土木技術者(流域・都市)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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