内容説明
水の惑星・地球に点在する乾いた大地「砂漠」。世界の砂漠を旅する著者が、気候と植生の関係から砂漠の成り立ちに迫る。砂漠や乾燥地の気候を理解するための基礎事項を整理し、そこで発生するさまざまな環境・社会経済問題に対処してゆくために重要な自然の見方を提示した。改訂版では、最近のミレニアム生態系評価によって、より客観的になった砂漠化面積の見積もりを更新。文章・図表現の正確さを徹底したほか、初版で暗く不鮮明だった写真を改善している。
目次
第1章 砂漠をみたことがありますか
第2章 砂漠はどこにあるの
第3章 砂漠はどうしてできるの
第4章 砂漠はなにでできているの
第5章 砂漠はあついの
第6章 砂漠は昔からあったの
第7章 砂漠化とは
第8章 砂漠化が気候に影響するの
著者等紹介
篠田雅人[シノダマサト]
1960年岐阜県生まれ。鳥取大学乾燥地研究センター教授。東京大学理学部地学科卒。1986~87年、ケニア国立ナイロビ大学に留学。1992~2005年、東京都立大学准教授。理学博士(東京大学)。生態気候学、干ばつ学、砂漠化評価が専門。現在は、アジア・アフリカの乾燥地において、現場・衛星観測に基づき、気候と植生・土壌水分・積雪の相互作用について研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いたる
1
気象ブックスシリーズの第14巻。サハラ砂漠の地形性降水やスコールラインを扱う第5章、「緑のサハラ」を扱う環境歴史学的な第6章が特に面白かった。僕が大学図書館からサハラに連れていったから少し砂っぽいけど、学友諸君は是非読んでね。2019/03/09
de sang-froid
0
様々な気象地図やグラフなどを交え,気候や植生、人間とのかかわりも含めて砂漠とは何だろう、という疑問を研究者の視点から教えてくれる入門書。日本には砂丘はあっても砂漠はないので、やはり一度は実際に見てみたいと思う。2009/07/29
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