内容説明
近年、外国軍艦による領海侵犯、不審な工作船の活動、日本政府の合意や許可のない資源の探査、調査活動、密漁等わが国の安全や利益を害する事態が日本近海で頻発し、死活的に重要なシーレーンが海賊に脅かされています。海洋をめぐる安全保障を含む諸問題と今後の展望を元駐米大使がわかりやすく解説します。わが国存亡の鍵は、海が握っているのです。
目次
1 総論(航海と造船;海洋資源;その他の海洋の利用 ほか)
2 各論(航海と造船;海洋資源;海洋環境の保全;海洋と安全保障;海洋の秩序維持)
3 海洋に関する国際法(国際法全般;国際法および外交と日本の立場;海洋法の歴史的発展;国連海洋条約の主たる内容;南極と宇宙)
著者等紹介
村田良平[ムラタリョウヘイ]
1952年京都大学法学部卒業 外務省入省。1976年条約局外務参事官。1978年駐アラブ首長国連邦大使。1980年中近東アフリカ局長。1982年経済局長。1985年駐オーストリア国大使。1987年外務事務次官。1989年駐アメリカ合衆国大使(マーシャル国ミクロネシア連邦国兼任)。1992年駐ドイツ連邦共和国大使。1994年退官。1994年―2000年外務省顧問。1995年―98年青山学院大学国際政治経済学部教授。2000年―2005年日本財団特別顧問。2005年吉田賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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