内容説明
ダウンバースト発見から最近の知見まで解説!ダウンバーストから身を守る方法を知る!日本版EFスケールを把握する!
目次
基礎編(ダウンバーストの発見;ダウンバーストのメカニズム;ガストフロント;ダウンバーストの実態)
応用編(ダウンバーストの観測と予測)
著者等紹介
小林文明[コバヤシフミアキ]
生年月日:1961年11月3日。最終学歴:北海道大学大学院理学研究科地球物理学専攻博士後期課程修了。学位:理学博士。経歴:防衛大学校地球科学科助手、同講師、同准教授を経て、防衛大学校地球海洋学科教授。千葉大学環境リモートセンシング研究センター客員教授(H23~H24)。日本大気電気学会会長(H25~H26)、日本風工学会理事。専門:メソ気象学、レーダー気象学、大気電気学、研究対象は積乱雲および積乱雲に伴う雨、風、雷(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Emperor
22
仲良しの読友さんが読んでいて「何かの必殺技のことか?」と思って読んでみた。気象学の本だった(笑)。読んでみたら、竜巻との違いや身の守り方まで、門外漢にも分かりやすい丁寧な解説で、意外とすんなり理解できた。積乱雲のキャラクター「せきちゃん」が可愛くて悶えた…。2017/03/09
さき@merry
21
専門用語が逐一脚注で解説されているので、私のように知識が無い者でも挫折せずに読むことができ、勉強になった。メカニズムや、怖さを知っておくに越したことはない。しかし、素人がダウンバーストを判断するのは難しく、予測もできない(普通の積乱雲と区別がつきにくい)ため、結局は「夕立の気配を感じたら、建物内に避難する」ことに尽きるようだ。2016/09/29
Uzundk
6
何となく読みにくくてすっきりしないけど分かった所をまとめる。竜巻は上昇気流、ダウンバーストは下降気流。どちらも共に特別な積乱雲、上昇気流と下降気流がうまく捻れて分離され、成長し続ける積乱雲の元で起こる。日本では関東平野がそういう地上の南風->高空の偏西風という風の傾向を持つため起こりやすい。空気だけの下降では分からないが雹などを伴うことが多い、下降気流は中央から少し離れたところで最も風速の早い横風になる。積乱雲と、ドーナツ状あるいは弧を描いて広がる雲は危ないので注意。2016/09/18
風が造る景色
4
ダウンバーストだけの本なんて素晴らしいです。 名付け親は、竜巻の映画には必ずでてくるフジタスケールの藤田博士。博士が終戦直後に調査した長崎原爆の被害のイメージと重なり名付けたとか。 写真はオールカラー、図や最新の観測データまで、どれもとても分かり易く新しい。 アークと呼ばれる積雲、ドップラーソーダ、フックエコー、ボウエコー、この4月に実用になった日本版改良フジタスケール、巨大積乱雲の子供がタレット、その子供がタフト。群馬県の地上気象観測網POTEKAなどなど、知らなかったことを沢山教えて貰えました。2016/09/22
跡津川 零雨
1
気象ジャンルの気象や天気といった範囲の広い本の中で、同じ厚さを持ちながらこの本だけひとつの現象名を冠している。これ手に取らずにいられるはずがなかった。自分が、気象に疎いだけなのかもしれないけど、分かりやすく、それでいて濃い本だと思った。2017/04/19
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