内容説明
21世紀最大級のテーマ『地球温暖化問題』。私たちが暮らす地球は、これまでに例のない早さで温暖化しているという。世界の科学者たちはこの問題をどのようにとらえ、今後の予測をどう立てているのか。そして研究を支えるスーパーコンピュータは、地球の将来をどう描くのか。本書は、この問題について、数々の国際会議にも携わってきた著者による最先端の知見である。
目次
第1章 地球温暖化問題の発端
第2章 コンピュータの進歩と気候モデルの開発
第3章 気候変化のメカニズム
第4章 IPCCにおける気候変化予測の意義
第5章 過去の気候変化に関する知見
第6章 大気成分のトレンドと放射強制力
第7章 地球温暖化の原因特定
第8章 21世紀の気候変化予測
第9章 数世紀先にわたる気候変化の予測
第10章 温暖化予測の今後の課題と展望
著者等紹介
近藤洋輝[コンドウヒロキ]
昭和42年東京大学理学部物理学科卒業。東京大学理学系大学院をへて気象庁入庁。予報部電子計算室数値予報班を皮切りに、米国イリノイ大学客員研究員、気象大学校講師、気象研究所台風研究部主任研究官、予報研究部室長を歴任後、世界気象機関(WMO)上級科学官に派遣される。帰国後、気候・海洋気象部海洋課長、気象研究所気候研究部長などを歴任。この間、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)及び世界気象機関(WMO)気候委員会の日本政府代表、国内の関係委員会委員なども務める。平成14年気象庁退官。現在、(財)気象業務支援センター専任講師、(財)地球科学技術総合推進機構地球温暖化研究開発センター長、地球フロンティア研究システム/モデル統合化領域特任研究員
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