内容説明
明治5年の開業以来、人びとの生活感覚や行動方式にまで大きな役割を果たした「鉄道」。幅広い分野の識者たちが、「鉄道」を通して様々な角度からスポットをあてることにより、日本の「近代」の多面的な様相を浮かび上がらせる。
目次
1 鉄道にみる日本の心、文化(鉄道と絵画―鉄道を通して見る日本の近代;文化メディアとしての鉄道 ほか)
2 鉄道における伝統と革新(鉄道を通してみる日本社会の巨大システム化;戦前の広軌新幹線「弾丸列車」計画から学ぶもの ほか)
3 都市と鉄道(駅と都市―東京駅の現在;田園都市と土地整理 ほか)
4 観光と鉄道(鉄道と国立公園;日本鉄道と松島観光―回遊列車の登場 ほか)
5 明治期の鉄道戦略(東北鉄道の株式募集と飛騨地方の名望家;鉄道が来たころの仙台―戊辰戦争からの軌跡 ほか)
著者等紹介
高階秀爾[タカシナシュウジ]
大原美術館館長。1932年東京都生まれ。東京大学卒業、同大学院在学中、フランス政府招聘給費留学生として渡仏。パリ大学付属美術研究所およびルーブル学院で西洋美術史を専攻。東京大学文学部教授、国立西洋美術館館長などを歴任。2012年文化勲章受章
芳賀徹[ハガトオル]
静岡県立美術館館長。1931年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学博士課程修了。1965~1967年米プリンストン大学客員研究員、東京大学教授、京都造形芸術大学学長、岡崎市美術博物館館長などを経て現職。2006年瑞宝中綬章受章
老川慶喜[オイカワヨシノブ]
立教大学経済学部教授。1950年埼玉県生まれ。立教大学大学院博士課程修了。帝京大学助教授などを経て現職。社会経済史の立場から日本の鉄道史を研究。2003年から2006年まで鉄道史学会会長を務める
高木博志[タカギヒロシ]
京都大学人文科学研究所教授。1959年大阪府生まれ。立命館大学大学院博士課程修了。北海道大学文学部助教授を経て現職。専門は日本近代史、天皇制、文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 棗と石榴