内容説明
本書は、イングランド法制史の泰斗、ホウルズワースが1927年に行った連続講義の記録であり、イングランド法の流れとその論点が鳥瞰的に把握できる第一級の入門書である。内容は、法制度の伝統を築いた法律家、学者についての列伝、学説史であるが、メイトランドの「なぜイングランド法の歴史は書かれざるや」という問題提起に対し、何が書かれ、何が書かれていないのかについて明確な見解が述べられ、イングランド法制の重要な論点について興味ある指摘が、主著『イングランド法の歴史』を踏まえて各所でなされる。巻末には、本講演の契機ともなったメイトランドの有名なダウニング講座就任講義「なぜイングランド法の歴史は書かれざるや」を併せて収載する。
目次
英米法の歴史家たち(実務家的伝統;十七世紀と十八世紀の歴史家たち;四人のオックスフォード大学教授;米国と外国の貢献;メイトランド)
なぜイングランド法の歴史は書かれざるや
著者等紹介
西山敏夫[ニシヤマトシオ]
1949年三重県伊勢市生まれ。1972年東京大学法学部卒業。三菱銀行入社。1978年ハーバードロースクールにて金融関係法を研究(LLM課程修了)。その後、本邦金融機関、外資系金融機関を経て1999年より慶應義塾大学法学部非常勤講師(英米法担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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