内容説明
家族の関係および家族と社会との関連に注意しながら福沢の議論を綿密に読み直し、その文明論に歴史の洞察をみたうえで、社会の現実のなかで福沢の思想を生かし得る社会構想を掲示する、現代自由学芸の騎士による、挑戦の書。
目次
第1章 『文明論之概略』と文明化の道(基本的人間像と社会契約論;『文明論之概略』における転換;日本の独立と文明化の戦略;非合理な「情」と外向きの国権論 ほか)
第2章 文明化のなかの女性と男性(文明化における女性のあるべき姿;男性の品行に関する現状改革論;男女交際のあるべき姿とその方便;人間のあるべき姿と人間関係の原理論 ほか)
第3章 文明における個人と家族(西洋文明化における女性と家族;近代を超える福沢諭吉の思想)
著者等紹介
中村敏子[ナカムラトシコ]
1952年宇都宮市に生れる。1975年東京大学法学部卒業。1975年-1978年東京都庁勤務。1985年北海道大学大学院法学研究科修士課程修了。1988年同博士後期課程単位取得退学。1988年-1994年北海道大学法学部助手。1990年-1992年オックスフォード大学日産日本研究所客員研究員。1994年北海学園大学助教授。現在は、北海学園大学法学部教授。法学博士。編著に『福沢諭吉家族論集』(岩波文庫、1999年)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 法人税基本通達逐条解説