内容説明
本書は、イギリス、ドイツ、日本の借家法の比較歴史社会学的な考察を通して、現代における国家と法(一般条項)の交錯の様相を明らかにしたものである。各国の借家法の規範構造の違いはいかなる要因によってもたらされたのかという問に対して、住宅政策イデオロギーの類型とこの政策イデオロギーに対する借家法の整合性・自律性という二つの変数の関係によって規定されていることを詳細に論じた。
目次
序論 本書の課題と分析視角
第1部 イギリス―デュアリズム住宅政策の借家法(公営住宅制度の生成と展開;借家法(家賃法)の展開
サッチャー政権の住宅政策と借家規制緩和)
第2部 ドイツ―ユニタリズム住宅政策の借家法(ユニタリズム住宅政策の生成と展開;借家法の展開;ユニタリズム住宅政策と借家規制)
終章 日本―デュアリズム住宅政策と自律的借家法
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