感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Z
4
著者は精神分析に関心をもたず、私は精神分析を重要視するため、根本的にスレ違いがあるが、政治理論うんぬんより、ガダマーの思考の整理、紹介、ハーバマスやデリダ等同時代の思想家との違いを、ガダマー自体が、凡庸なためでもあるが、分かりやすくまとめていて、師ハイデガーの紹介も込めて、分かりやすくまとまっていて、その点は良書だと思う。が、やっぱ精神分析に一瞥が無い分、そこは不満に思う。2017/01/19
check mate
1
ガーダマーの哲学的解釈学を政治哲学として読む地平を開く。近年の政治理論一般(そして本書において明示されているわけではないが法学も)における「解釈学」なるワードの濫用状況にも一石を投じる。2016/06/26