戦後国際秩序とイギリス外交―戦後ヨーロッパの形成1945年~1951年

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  • サイズ A5判/ページ数 259,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784423710500
  • NDC分類 319.33
  • Cコード C3031

内容説明

1945年、第二次大戦の舞台となり廃墟と化したヨーロッパで、新たな歴史が動き始める。戦勝国アメリカ、イギリス、フランス、ソ連が各々の思惑を抱えながら、平和の構築に向けて激しい議論を交わし、戦後世界のあり方を模索するのである。本書は、第二次大戦終結からドイツ再軍備と北大西洋条約機構化の合意、そして偉大な政治家アーネスト・ベヴィン英外相の死に至るまでのヨーロッパを、国際秩序形成という視角から分析する。膨大な先行研究と一次史料を駆使した洞察から浮かび上がる姿は、米ソと同等に、あるいはそれ以上に大きな役割を果たしたイギリス外交の、対立を妥協に変え、交渉を安定へと導く巧みな叡智である。大国間協調体制とその挫折、シューマン・プランの電撃的発表、大西洋同盟の発展…戦後国際秩序は誰により、如何にして形成されたのか?―壮大な実験に挑戦したヨーロッパのドラマを通じて、外交の実態と本質を現在の私達に突き付ける。

目次

現代国際政治史の再構築
1 戦後平和の模索―大国間協調体制の展開と限界(戦後処理問題をめぐる協調と対立―一九四五年~一九四七年;ヨーロッパ分断の展開―一九四七年)
2 西欧統合の胎動―英仏協調と西欧同盟(「第三勢力」構想とブリュッセル条約―一九四八年;西欧同盟と欧州審議会―一九四八年~一九四九年 ほか)
3 大西洋同盟の形成―西側安全保障とドイツ再軍備問題(英米関係と大西洋同盟―一九四八年~一九四九年;「ドイツ問題」とドイツ再軍備問題―一九四九年~一九五〇年 ほか)
「ヨーロッパ分断」体制としての戦後平和

著者等紹介

細谷雄一[ホソヤユウイチ]
1971年千葉県市川市生まれ。1994年立教大学法学部卒業。1996年英国バーミンガム大学大学院国際学研究科修士課程修了。2000年慶応義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)。現在、北海道大学大学院法学研究科専任講師。専攻は国際政治史、国際関係論
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感想・レビュー

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hurosinki

3
第二次世界大戦後、ヨーロッパに安全保障をもたらす国際秩序の創出に際しイギリス外交が担った役割を描く。以下①〜③の枠組みで国際秩序を創出しようとした。 外相理事会における英仏米ソの大国間協調(①) 英仏関係を主軸とした西欧統合(②) 英米関係を主軸とした大西洋同盟(③)2020/04/12

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