内容説明
1990年前後、湾岸戦争の事後対応をめぐって、「世界の中の日本の役割」に関して大きな転換が見られたというが本当か?「日本の役割」論をナショナリズムの一形態と捉え、日本の「文化論」との関連を意識しながら、「日本の役割」論の転換を精緻に検証する。
目次
第1部 「日本」はどう論じられてきたか(「世界の中の日本の役割」論;日本を論ずる視座)
第2部 一九九〇年代初頭「日本の役割」論の再検討(「役割論」に関する考え方の枠組;先行する時代の考察(1) 「小日本路線」の確立とそれをめぐる諸議論
先行する時代の考察(2) 「小日本路線」からの本格的脱却をめぐる諸議論
一九九〇年代初頭の考察)
暫定的結論―「役割論」の意図せざるトリック
著者等紹介
丸楠恭一[マルクスキョウイチ]
1958年生まれ。目白大学社会学部・大学院国際交流研究科教授。米国非営利法人Center for Professional Exchange(CEPEX)所長(東京代表)。東京大学教養学部卒業後、プリンストン大学公共・国際問題大学院を修了。三菱総合研究所研究員、ブリティッシュ・コロンビア大学国際関係研究所客員研究員、ジョンズ・ホプキンズ大学高等国際研究大学院ライシャワー東アジア研究センター訪問研究員等を歴任の後、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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