感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
3
20世紀前半のドイツ人宗教歴史学者による入門書。小冊子だが基礎知識が必要である。キリスト教の教義とローマ教会支配が確定する前期まで、西欧では東西ゴート族やヴァンダル族等の(イエスの神性解釈の異なる)アリウス派のみが異端であったと本書は言う。その後カタリ派ヴァルドー派その他組織的な興隆を見た異端各派とそれに対する残虐な十字軍活動を概述する。歴史背景に位階の売買など教会の堕落への反抗や宗教的熱狂と共に、イスラム圏から欧州古典形而上学自然科学が再発見されるに伴い教義に対し知的疑念が惹起されたことがあるのだろう。2020/04/21
garth
3
キリスト教的異端と宗教改革、神秘主義信仰を統一的に理解するために。2013/05/24