教会から国家へ―古相のヨーロッパ

教会から国家へ―古相のヨーロッパ

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  • サイズ A5判/ページ数 398,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784423400111
  • NDC分類 230.4
  • Cコード C3020

内容説明

本書は、宗教と政治の未文化な古相ヨーロッパの秩序構造を明快につかみ出すとともに、世俗化過程への決定的転期たる叙任権闘争期に遂行された聖俗概念の分離とその国制史的表現を具体的に解明する。ヨーロッパ史の基本理解を本格的に問い直す、挑戦の論集。

目次

1 教会から国家へ―「世俗化」過程としてのヨーロッパ国家形成史
2 「教会」としてのフランク帝国―西ヨーロッパ初期中世社会の特色を理解するために
3 カロリンガー時代の十分の一税
4 西ヨーロッパ初期中世の修道院蔵書
5 国王・大公・教会―カロリンガー後期からオットーネン初期の国制をめぐって
6 「ドイツ国」のはじまり―レーグヌム・テウトニクム概念の出現と普及をめぐって
7 10―12世紀ドイツにおける太公領の展開―領邦国家成立史への予備的考察
8 「叙任権闘争」とレガリア―パスカリス2世の特権状(1111年)を中心として

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぎがす

2
中世ヨーロッパを研究するなら必読書、と教授からのありがたいお言葉を頂き読むことに。フランク王国の国制に興味があったので主に収録されている第一、第二論文を重点的に読んだ。フランク王国のシステムを、同時代のキリスト教国家であるビザンツ帝国と比較しつつその特徴を明らかにしていく。「フランク王国は『教会』であった。」という文章がこの二つの論文での主張になると思う。他宗教の者を認めていたビザンツに対してキリスト教以外のものを認めなかったフランクでは人民=キリスト教徒だったということ。それから、政治的決定に聖職者が深2013/08/10

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