ハイデッガー全集 〈第38巻(第2部門 講義 19〉 言葉の本質への問いとしての論理学 小林信之

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  • サイズ A5判/ページ数 200,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784423196410
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C3310

出版社内容情報

本書は、1934年夏学期フライブルク大学講義で、予告されていた講義題目は「国家と学問」であったが、第1回目の講義時間の初めに「論理学を講義する」と変更を公示した。本講義はフライブルク大学総長辞任直後になされたものである。言葉や思考や人間の有や時間といった哲学上の主要課題が系統だって扱われ、伝統的な論理学を動揺せしめ、西欧的思考とは別の元初を問いたずね、新たな仕方で言葉(ロゴス)への問いをたてていく。Logik als die Frage nach dem Wesen der Sprache

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろゆき

2
1934年の大学講義録。導入は比較的易しい。が、講義のスピードで学ぶ学生の水準は驚き。論理学の骨格の簡潔な説明の後、だれもが抱く疑問、すでに使っている思考の技術を学ぶ意味はあるのか等から始まる。言葉の本質とは、から始まり、人間の本質とは、人間とは誰か、私達自身はだれか、以下、次々と問いが立てられる。その問いを考察しその問いの限界を見定め、また次の問いに移る、延々。民族、歴史、時間。「反復」として講義の内容が中途中途にまとめられ、それに助けられる。わからぬところは、そのままに読んだ。それがコツだと思っている2012/03/06

K坂ひえき

0
従来の論理学を退け言葉を人間との関わり合いの内側で捉えるという導入まではいいのだがそれ以降は前期ハイデガーの現存在の実存論的分析を繰り返すばかりで言葉の本質そのものについては最終節で詩作が手掛かりになると仄めかして終わるだけで具体的な言及は一切無い。人間との関わり合いの内で捉えようとする姿勢は前期ハイデガーらしいが、この試みは人間との関わりを省いて行われる講演「言葉」(『言葉への途上』所収)においてようやく実を結ぶと考えて良いだろう。2015/07/16

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