出版社内容情報
本巻は、ヘルダーリンの詩作に寄せる遺稿作品を収め、その中には草稿段階のまま遺されたものもあり、ギリシア紀行として書下ろされた2篇も加わっている。「滞在」(最初のギリシア紀行)のみ単行本として出版されているが、それ以外のテキストは初めて公刊されたものである。雄編「(対話篇)夕べの国の対話」は、未刊とはいえ、まことに感動を呼ぶ力作である。本全集、第4,39,52,53巻と併せてお読み下さい。 ZuHoelderlin ? Griechenlandreisen.(2000)
目次
論文及び対話篇(「回想」と「ムネモジューネ」(一九三九年)
詩人の唯一性(一九四三年)
ヘルダーリンによるドイツ的天命の詩作に寄せて。ヘルダーリンの悲歌「パンと葡萄酒」に(一九四三年)
夕べの国の対話(一九四六/四七‐四八年) ほか)
ギリシア紀行(滞在(一九六二年)
エーゲ海の島々に寄せて(一九六七年))
覚え書き及び草稿(ヘルダーリンにおける「祖国」。その政治的誤解について(一九三九年)
「ゲルマーニエン」。語られざるもの(一九四三年)
ヘルダーリンの、より単純なる語り(一九四三年)
「励まし」(一九四四年) ほか)