ブレーメン講演とフライブルク講演

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  • サイズ A5判/ページ数 238,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784423196397
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C3310

出版社内容情報

本巻には、1949年の「ブレーメン連続講演 有るといえるものへの観入」と1957年の「フライブルク連続講演 思考の根本命題」の完全版を収録している。とりわけ、フライブルク講演「同一性の命題」は後期の代表作に数えられてきた。しかし本書の圧巻は、ブレーメン講演である。ナチズムの台頭、第2次世界大戦、ドイツ壊滅、原爆投下、といった未曾有の出来事を身をもって経験し、また思索の糧としてきた哲学者が、その並々ならぬ思いをテクノロジー論に結晶させて、衝撃的な再デビューを飾った文字どおりの問題作がこれであり、一部は生前公刊を差し控えられたと見られるほどである。Bremer und Freiburger Vortraege (1. Einblick in das was ist. 2. Grundsaetze des Denkens) ,1994

内容説明

未刊論文の中から、講演原稿2編を収録。

目次

有るといえるものへの観入(物;総かり立て体制;危機;転回)
思考の根本命題

著者等紹介

ブフナー,ハルトムート[ブフナー,ハルトムート][Buchner,Hartmut]
1927年ミュンヘンに生まれる。フライブルク大学にてマルティン・ハイデッガーの許で学ぶ。哲学博士(Dr.Phil.)。現在ミュンヘン学士院研究員兼ミュンヘン大学哲学部嘱託講師

森一郎[モリイチロウ]
1962年埼玉県生まれ。1986年東京大学文学部卒業。1990年東京大学大学院中途退学。東京大学助手、東京女子大学講師を経て、現在、東京女子大学文理学部哲学科助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シッダ@涅槃

23
【前半、『ブレーメン講演-有るといえるものへの観入』のみ】序盤のテーマは「“近さ”とはなにか」。そこから話が拡がったり舞い戻ったりします。要約は僕の力では無理‪w。いわゆる「飛行機があるので、ロンドンと東京は近い」といった例での近さではありません。それらは「隔たりの欠如」と呼ばれます。ただ近いは日本語では、「近しい」とか「親近感」の近いになるのかもしれません。語彙自体は難解なものはそれほどなかったのですが、独特の文体、特にリフレインがちょっと俺には読みがたくさせました。原文はリズムよく詩的かもしれません。2021/03/07

ひろゆき

0
ブレーメン講義。ゆっくり微妙な言い回しに注意しながら読めば、わからないことはないが、これを講義のスピードで理解できるものなのか?まず四方界、挑発、徴用、在庫などの哲学用語とは異質の言葉に面食らう。総かり立て体制、距離を欠いたものの支配と現代を特徴付け、組み込まれながら人間として留まる不気味さを説く。マルクスの社会批判と同じだが、表し方が違う以上、表されたものも違うと考えるべきか。マルクスは搾取がなくなったときに初めて自由の哲学が語れるとしたが、ハイデッガーは改革の道筋は述べず、あまりに詩的に未来を語る2012/01/24

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