出版社内容情報
本巻には、1949年の「ブレーメン連続講演 有るといえるものへの観入」と1957年の「フライブルク連続講演 思考の根本命題」の完全版を収録している。とりわけ、フライブルク講演「同一性の命題」は後期の代表作に数えられてきた。しかし本書の圧巻は、ブレーメン講演である。ナチズムの台頭、第2次世界大戦、ドイツ壊滅、原爆投下、といった未曾有の出来事を身をもって経験し、また思索の糧としてきた哲学者が、その並々ならぬ思いをテクノロジー論に結晶させて、衝撃的な再デビューを飾った文字どおりの問題作がこれであり、一部は生前公刊を差し控えられたと見られるほどである。Bremer und Freiburger Vortraege (1. Einblick in das was ist. 2. Grundsaetze des Denkens) ,1994
内容説明
未刊論文の中から、講演原稿2編を収録。
目次
有るといえるものへの観入(物;総かり立て体制;危機;転回)
思考の根本命題
著者等紹介
ブフナー,ハルトムート[ブフナー,ハルトムート][Buchner,Hartmut]
1927年ミュンヘンに生まれる。フライブルク大学にてマルティン・ハイデッガーの許で学ぶ。哲学博士(Dr.Phil.)。現在ミュンヘン学士院研究員兼ミュンヘン大学哲学部嘱託講師
森一郎[モリイチロウ]
1962年埼玉県生まれ。1986年東京大学文学部卒業。1990年東京大学大学院中途退学。東京大学助手、東京女子大学講師を経て、現在、東京女子大学文理学部哲学科助教授
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感想・レビュー
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シッダ@涅槃
ひろゆき