出版社内容情報
本書は、1936年から41年にかけてのフライブルク大学で断続的に続けられた一連の「ニーチェ講義」と、1940年から46年に記された論稿とを併せて、73篇三部構成としたものである。「相互―対―決」と特徴づけられた方法によって、対決を通して解釈されるのはニーチェだけではなく、ハイデッガー自身の思索も解釈され変容していく問題作である。Nietzsche I,1996.
目次
第1部 芸術としての力への意志(形而上学的な思索者としてのニーチェ;著書『力への意志』;「主建築」に対する諸プランと準備作業 ほか)
第2部 等しいものの永劫回帰(ニーチェの形而上学の根本思想としての永劫回帰説;回帰説の成立;ニーチェの回帰説の最初の告知 ほか)
第3部 認識としての力への意志(形而上学の完成の思索家としてのニーチェ;ニーチェのいわゆる「主著」;新たなる価値定立の原理としての力への意志 ほか)