内容説明
本書は、19世紀中期のセーレン・キルケゴールの思想が、20世紀初頭のドイツ思想界、とりわけ初期批判哲学と初期実存哲学の二潮流に与えた影響の諸相に関する研究である。
目次
第1部 初期批判哲学のキルケゴール思想の受容(初期ルカーチのキルケゴール論;初期マルクーゼの受容;初期ブロッホの受容;初期アドルノのキルケゴール論)
第2部 初期実存哲学のキルケゴール思想の受容(ヤスパースとハイデガーの初期論争点;『存在と時間』におけるキルケゴール思想の軌跡;『存在と時間』以前の受容の軌跡;ハイデガーの受容の問題)